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2024年12月4日

GOD HANDS KYOTO 24 和ろうそく1日目

プログラム

和ろうそくの炎サステナブル!?

GodHandsは、和ろうそく職人の田川広一さん。

洋ろうそくに触れることはあっても、和ろうそくに触れる経験は今では少なくなっています。日本で昔から使われてきたろうそくの原料や歴史、作業工程について田川さんから話ていただきました。

和ろうそくはハゼという植物の実の油から作られています。ハゼの実の皮の部分からろうそくに使う油を取ることができるので、人間が実を食べた後に皮をろうそく作りに再利用することができたそうです。

今ではサステナブルな取り組みと呼ばれそうな仕組みが昔からあったことを知りました。子どもたちは初めての話に驚きつつも、一生懸命田川さんの話を聞いていました。

午後からは実際に和ろうそくを作っているところを見学します。

和紙にイグサの茎の中心部を巻いたものを専用の型にセットし、鍋でとかした蝋を流し込むことで棒状のろうそくになります。専用の型は何年も大切に使われていて、今はその型を作れる職人さんが京都にはいないそうです。

ろうそくが固まると型からろうそくを取り外します。取り外したろうそくにはバリがついていて、表面がざらざらとしています。ろうそく自体にヒビや凹凸がついていないかを1つ1つ確認して、専用の刃を使って凹凸を整えます。ろうそくの表面を整える作業をやってみました。最初は刃ものにかける力の加減がわからず苦戦しましたが、何本も続けるうちに少しずつコツを掴んできました。1度作業が始まると目の前のことに集中して、時間がすぎるのがあっという間でした。

最後に田川さんからろうを手で塗りながら形や大きさを整える作業を見せていただきました。ろうそくが固まる前に均等にろうそくを広げていかなければいけないのでとても難しいそうです。

God Handsの技や知識に圧倒される1日でした。