かまくらULTLAプログラム 2023 海のプログラム 1日目 ①
プログラム「海のカメレオン」タコの不思議に迫る!
2023年9月17日
3年目を迎えた、かまくらULTLAプログラム。
このプログラムは、一人ひとりが個性や特性に応じて自分らしく学んでいく方法を見つけていくことを目的に鎌倉市教育委員会とSPACEが共同で開催している3日間の探究プログラムです。対象は、学校に通うのがつらいと感じている鎌倉市の児童生徒たち。
プログラムは鎌倉の森、お寺、海など地域特性を活かした内容となり、子ども達はユニークな生き方をしている方の生き様に触れたり、マニアックに探究したり、カラフルに揺れ動く心を見つめ、なりたい自分に変身していきます。
ULTLAは、Uniqueness Liberation Through Learning optimization and Assessment(学びの最適化と評価による個性の解放)を意味し、地元のプロフェッショナルの方をナビゲーター(講師)としてお招きするなど、地域の方と一体となって作り上げることで、地域と子どもをつなげる場にもなっています。
鎌倉市が2025年度に開校を予定している不登校特例校では、探究学習プログラム「かまくらULTLAプログラム」の要素を採り入れた新教科を導入することが検討されてるなどULTLAでの学びは、広がりを見せています。
それでは、今年のかまくらULTLAプログラムの様子をご紹介します。
今年の海プログラムのテーマは「あることないこと」。「あること」と「ないこと」を行き来することで見えてくるものは?
ナビゲーターは、東京海洋大学院生(タコ漁師の息子)の庄司宣永さん。
一体これからどんな学びが広がるのか、子ども達のワクワクした気持ちと共にプログラムが始まりました。
タコには心臓が3つ、脳は9つもあることを知り、人とは見た目も生態も異なる生き物に興味は増す一方です。
獲れたての生きたタコを持って登場したのは、鎌倉の現役漁師の加藤彰一さん。
ぬめぬめ、ぐにゃぐにゃと、生きているタコを目の前にした子ども達からは驚きの声が上がります。加藤さんに教わりながらタコを捌きます。
タコ墨で昼食用のプレートにオリジナルアートを描きました。
どこからともなく、美味しそうな香りが漂ってきます。
今日の昼食はタコのパエリアです。なんと、先ほどまで生きていたタコが入っています!
生き物の命に感謝し、頂きます。
生きているときは白っぽく、茹でたときは赤になる。色や食感の違いや不思議を、タコを食べながら感じることができました。